トイレットペーパー品薄が解消しないワケ



田中龍作ジャーナル
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2020年3月18日 19:02 Tweet



 都市部を中心にトイレットペーパーの品薄状態が続いている。

 「毎日来ているけど(トイレットペーパーは)ない」。途方に暮れた表情で主婦(60代)は言った。(中央区)

 「朝9時の開店と同時に売り切れました」。女性店員は当たり前のように告げた。(江東区)

 フランスでは14日、首相が食料品、薬品など生活必需品を扱う店以外の商店の営業停止を命じた。

 安倍首相がいつ同じような命令を出すのか?人々の不安がトイレットペーパーの買い占めとなる。

 「品薄だ、品薄だ」。SNS上を飛び交う情報が人々をして買い占めに走らせる。

 郊外型の大規模スーパーではトイレットペーパーが山のように積まれていた。一人一個の制限があり、すぐに売り切れになることはない。

 しかし駅から遠かったりするため高齢者やマイカーを持たない人は簡単に買いに行けない。


 下町のドラッグストアでは開店からすぐにトイレットペーパーを買い求める人々の行列ができたが、10時30分過ぎには完売した。

 最後の1個を手にした80代の婦人は、「いつも来ているけど行列に並ぶのがシンドイので買わなかった」という。足が悪い様子でステッキにリュック姿だ。
 
 このドラッグストアの親会社はマツモトキヨシだ。お客様相談センターに電話したところ、「全国的にメーカーが難しいような状況で、入荷は前もって分からない。いつ入るか把握できるような部署はない」とのことだった。

 大手チェーンでこの状況なのだから、中小零細小売の仕入れは推して知るべしだ。

 だが、あるところにはある。アマゾンでは税込400円くらいのトイレットペーパーに倍から10倍の値段がついている。

 「新規の出品者」とあり、店舗情報を見ると連絡先が中国だったりする場合もある。

 先週、田中家は生協の宅配から「トイレットペーパー欠品」の連絡をもらった。同じ製品をアマゾンで検索すると、まさにその製品が一番安くて908円。

 もっとも高いのは1個3,000円だった。3,000円の値付けをしている店の所在は日本国内だ。欠品になった分が転売ヤーに流れているのではないかと思うとやりきれない。


生協の宅配では紙製品を中心に遅配欠配が相次いだ。カタログに挟まれていた「お詫び」(11日付)

 14日に特措法が施行されて「マスク転売が禁止された」と話題になったが、マスクはまだ店頭に姿を現してはいない。ザル法だ。

 悪徳転売ヤーはトイレットペーパーにまで触手を伸ばし、価格を吊り上げている。オークションでなくてこの状態だ。ネットサイトは事実上野放し状態だ。

 早朝からドラッグストアに日参するか、タクシーを使って大型店に行くか、はたまた転売ヤーに多額のカネを払うか。

 無数の小悪党たちが跳梁跋扈して無法状態と化しているのが今のトイレットペーパー市場なのだ。

 日本国民はふたたび欠乏の恐怖に直面している。

    ~終わり~

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