【沖縄県知事選挙】学会員、実は「4割が玉城に投票」 自公崩壊の序曲



田中龍作ジャーナル
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2018年10月1日 21:42



 昨日30日、投票が行われた沖縄県知事選挙で、「学会員の25%が玉城に投票した」とするマスコミ報道が目につく。根拠はマスコミ各社の出口調査だ。

 だが、学会歴30余年のベテラン学会員は「4割が玉城に(票を)入れた」と証言した。「公明党や学会本部の締め付けが厳しいなか出口調査でホントのことを答えられるはずがない」というのだ。「実際は、玉城に入れたが佐喜眞に入れたと答える学会員は少なくなかった」と明かす。

 元公明党幹部も「玉城に流れた学会票は4割」とみる。

 前回の衆院選で公明党が沖縄で得た比例票は約10万票あった。4割は4万票。佐喜眞側に行くはずの分を剥がしてきたのだから8万票の効果を生む。

 期日前投票で本土から5,000人からなる学会の工作員が送り込まれた。「佐喜眞」と書かせるためにレンタカーで沖縄の学会員を投票所に連れて行った。隠語で「連れ出し」という。

 渋る学会員に対しては「池田先生(名誉会長)は辺野古埋め立てに賛成してるんだよ」とまで言ってダマし、「佐喜眞」と書かせようとしたという。

 だがほとんどの学会員は、池田名誉会長が沖縄の平和を切望していたことを、著作などで知っている。

 無理やり連れ出された沖縄の学会員は期日前投票を済ませると、本土から来た工作員から査問を受ける。「佐喜眞と書いたんだろうね?」と。学会員たちは「はい、佐喜眞と書きました」と答えるのだが、実は「玉城」と書いたのだ。

 「面従腹背」。真相を明かしてくれたベテラン学会員は幾度もこの言葉を使った。

 学会の乱は「逆F獲り」なる活動も生んだ。学会員が非学会員に自公候補への投票を依頼するのを「F獲り」と呼ぶ。「逆F獲り」とは、自公のライバル候補への投票を依頼するのである。

 本土からも学会員が沖縄に駆け付けて「逆F獲り」を手伝った。県知事選挙告示日の9月13日は、安室奈美恵のファイナルコンサートを2日後に控えていたため、飛行機はどの便も満席だった。それでも広島の学会員は福岡まで行ってソウルに飛び、国際線で沖縄まで漕ぎつけた。田中は那覇空港まで行って、この目で確かめた。

 沖縄まで来られない学会員は、本土から電話で「逆F獲り」に勤しんだ。

 「逆F獲り」は好感触で、「玉城に入れるよ」「もう玉城に入れた」という返事が相次いだ。前出のベテラン学会員は、「逆F獲り」で玉城と書いた有権者は約5千人と読む。佐喜眞側を5千票剥がして玉城側に持ってくれば、1万票獲得の効果となる。

 良心の離反者は、集団的自衛権の行使容認(2014年、閣議決定)以後相次ぐようになり、表立って意志表示するようになった。国会前のデモで3色旗を見かけることは珍しくなくなった。沖縄県知事選挙の結果を受けて彼らは勢いづく。沖縄の乱が全国に波及するのは避けられないだろう。

 「公明党を潰したい。風穴は空いた」。ベテラン学会員は目を据えながら語る。自公体制の終わりが始まったようだ。

岡山から「逆F獲り」に来た学会員は「デニーの言ってることの方が池田先生(名誉会長)の教えに近い」と喝破した。
岡山から「逆F獲り」に来た学会員は「デニーの言ってることの方が池田先生(名誉会長)の教えに近い」と喝破した。

   ~終わり~

   ◇
先の戦争で捨て石にされた沖縄が、安倍の暴政を食い止めました。歴史の皮肉という他ありません。玉城デニー氏の壮絶な闘いを最後まで見届けた甲斐がありました。

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