アメリカと日本の競馬◆沢田準の競馬を楽しく

アメリカにパークスレーシングという競馬場がある。

主要競馬場ではなくグレードレースはほとんど行われないが、9月に突然のように3歳馬のG1ペンシルヴェニアダービーと3歳牝馬のG1コティリオンステークスが行われる。

いずれも総賞金100万ドルという高賞金のレースである。

今年はペンシルヴェニアダービーは2歳時にG1のロスアラミトスキャッシュコールフューチュリティを勝ったことのあるマッキンジーが勝った。

またコティリオンステークスはサンタアニタオークスG1などを勝ったミッドナイトビズーが勝っている。

このパークスレーシングで9月8日にドクタージェイムズペニーメモリアルSという3歳以上牝馬の芝8.5ハロンのG3が組まれていた。

ところがリザルトを見るとこのレースはグレードが外れ単なるリステッドレースになっている。格下げということだ。

この理由は実際には芝からダートに変更になっている。これは雨で馬場が悪化したため芝ではレースを行えずダートに変更になった。

ダート変更でグレードが下がりリステッドというわけだ。これは日本でも同様である。アメリカと日本が異なるのがこの先だ。

登録時は出走頭数は7頭だった。ところが実際に出走したのは3頭に過ぎなかった。4頭が出走を取り消してしまったのだ。

そして取消の理由は芝でなくなったということである。日本ではダートに変更になってもそのことを理由に出走取り消しはできないのはご存知の通りだ。

出走馬が3頭になってしまったので本来は20万ドルだった総賞金は18万2千ドルに減少となった。

またアメリカでは一般的に出走頭数が少ない。1桁のレースが多く5頭立て6頭立てが珍しくなく12頭となるとかなりの多頭数といえる。

日本でも地方競馬ではフルゲート12頭という競馬場が少なくないが中央競馬では10頭から18頭というレースが普通である。




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