【沖縄県知事選挙】 大ベテラン「自民党の締め付けは効いてないね」 



田中龍作ジャーナル
http://tanakaryusaku.jp/



2018年9月24日 10:44 Tweet



 政治経験が長く沖縄と関わりの深い人物が、大票田の那覇市、沖縄市(旧コザ)、うる
ま市の商店を一軒一軒回った。

 商店主はたいがい自民党支持だ。革新系陣営が「チラシを置いて下さい」などと頼むと
ケンもホロロに断られる。ところが今回の選挙で「(デニーさんの)チラシいいですか
ね?」と言うと「ああ、いいよ」と喜んで引き受けてくれるという。

 中には50枚置こうとすると「100枚置いていってよ」という商店主もいたそうだ。

 大ベテランの彼が驚いたのか。「龍作さん、自民党の締め付けは効いてないねえ」と、
息をはずませて電話をかけてきたほどだ。

 大ベテランが読むように、今のところ自民得意の『締め付け』は思ったほど効いていな
い。地元放送局による期日前投票の出口調査がそれを示す。自公が得意のはずの期日前投
票で佐喜眞と玉城がほぼ互角なのだ。

 在京の大手報道機関が地元メディアと共に実施した世論調査では玉城がリード。

 興味深いのは「絶対に投票に行く」と回答した人のうち圧倒的多数が「玉城に入れる」
と答えたことだ。この層にストライクを投げ込めば、玉城に勝機は開ける。


 ただ玉城には不安材料がある。選対がどうしようもないことだ。ひと昔前のお役所仕事
なのだ。工夫のクの字もない選対が、「絶対に投票に行く」という層をつかむことができ
るだろうか。極めて疑問だ。永田町では温厚で鳴る仏のような議員秘書氏は、選対のチグ
ハグな指示に激怒した。

 電話対応のあまりの酷さに田中は「アナタたちはデニーさんを通す(当選させる)つも
りがあるのか?」とドヤし付けた。

 佐喜眞の場合、アキレス腱は佐喜眞本人だ。前回の宜野湾市長選挙で「ディズニーラン
ドの誘致」を掲げた佐喜眞は、今回の県知事選で「プロ野球を持ってくる」と言い出した。
マイクを握って本当に自身で叫んでいるのだ。

 「脳みそ筋肉」で「口から出まかせ」の佐喜眞に愛想を尽かす地元議員は少なくない。
党本部が締め付ける時、手足となるのが地方議員だが、彼らが本気で仕事をしていないの
だ。当然締め付けは効かなくなる。

 「3日攻防」と言われる最後の追い込みに入った時に、キッチリとプロの仕事をする部
隊が両陣営にどれだけ残っているか。当落のカギを握るだろう。

 投票日まであと6日。何が起きても不思議ではない。勝敗はまだまだ分からない。(敬
称略)


  ~終わり~

  ◇
デニーさんが負ければ日本の民主主義は根絶やしにされかねません。とてつもなく重大な
沖縄県知事選挙を、田中は最後まで見届けるために破産も覚悟で取材を続けています。

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◆青木義明【競馬一直線】
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