米朝首脳会談を再調整=トランプ氏「実現なら6月12日」-「短期間の非核化」条件か



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2018年05月26日 23時43分 時事通信



【ワシントン時事】トランプ米大統領は25日、前日に中止を通告した米朝首脳会談の再設定について、北朝鮮側と協議を進めていることを明らかにした。「開かれるとすれば(当初の予定通り)シンガポールで、6月12日になりそうだ」とツイート。26日の南北首脳会談の結果などを踏まえ、非核化の方式で北朝鮮が譲歩するかどうか注視した上で、開催可能か判断するとみられる。 

国家安全保障会議(NSC)の報道官は米メディアに、「短期間での非核化」に北朝鮮が応じれば「われわれも用意ができる」と指摘。米国が求める「完全かつ検証可能、不可逆的な非核化」の受け入れが会談再設定の条件になるもようだ。 北朝鮮はこれまで、「段階的で同時的な措置」(金正恩朝鮮労働党委員長)を主張。制裁緩和などの「見返り」を得ながら、長期間かけて非核化を進めることを求めているとされ、米国の要求とは乖離(かいり)している。 

トランプ氏が24日、北朝鮮が米高官批判など強硬姿勢に転じたことに反発する形で、首脳会談中止を通告した背景には、非核化の方式をめぐり米朝が隔たりを埋められなかったことがある。 ホワイトハウスによると、米政府は、首脳会談を準備するための先遣隊を予定通り週末にシンガポールに派遣する。 一方、米政府高官は24日、北朝鮮が先週、先遣隊による協議に姿を現さなかったことなどを念頭に「準備に必要な多くの時間が失われた」と述べ、6月12日までは残り時間が少なく、同日の開催は現実的でないとの見方を示していた。 【時事通信社】