野党、佐川氏証言を一斉批判=昭恵氏喚問へ圧力強める



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3/27(火) 19:03配信

時事通信



 主要野党は27日、証人喚問に応じた佐川宣寿前国税庁長官が学校法人「森友学園」に関する財務省決裁文書改ざんへの首相官邸の指示などを否定しながら、自らの関与の有無は証言を拒否したことに関し「大きな矛盾」などと一斉に批判した。

 各党は「疑惑は深まった」として、安倍晋三首相夫人の昭恵氏らの喚問圧力を強める構えだ。

 「疑惑の火の粉が広がった。さらに燃え盛っていくのではないか」。立憲民主党の辻元清美国対委員長は27日の党代議士会で、今後も真相究明に全力を挙げる方針を表明した。

 野党には、佐川氏が改ざんの全容を明らかにしないまま、政治家の関与を完全否定した姿勢が異様に映る。希望の党の玉木雄一郎代表は記者会見で「首相や周辺に対する忖度(そんたく)が問題になった事案にもかかわらず、非常に忖度に満ちあふれた証人喚問だった」と厳しく批判した。

 共産党の志位和夫委員長は記者会見で「自分が関与していないのに、『首相、官邸の指示がなかった』と、どうして言えるのか。その根拠を示すことができなかった」と断じた。

 証言拒否を連発したことに対する反発も強い。衆院会派「無所属の会」の岡田克也代表は会見で「『訴追の恐れ』を盾に取り、重要な証言を拒んでいる」と非難。志位氏も「拒否権の乱用だ」と憤った。立憲などは今後、昭恵氏に加え、迫田英典元国税庁長官や今井尚哉首相秘書官(政務)らの喚問実現に向け、世論を喚起する考えだ。