配合の深淵10◆エテルナミノルの配合解説(後編)ルファビリュークロスについて

◆衣斐浩【配合の深淵】
http://bit.ly/1GkHN43


エテルナミノルはイン リアリティクロスに加えて、更に(別の異系である)ル ファビュルーのクロスも発生させてあります。
ル ファビュルーはノアイユ賞、リュパン賞、フランスダービーと3歳主要戦を連勝し、2000m前後の中距離で無類の強さを見せ、フランスでリーディングブルードメアサイアーになり、母の父としては世界中で抜群の実績を残しました。

母の父ル ファビュルーの成功例としては、米国で有名なアンブライドルド、日本ではフジキセキがいますが、エテルナミノルはまさにこの組み合わせでルファビュルーをクロスさせてあります。

何よりエテルナミノルの配合の1番のキーポイントは、ノーザン ダンサーのキーホース3/4頭、ネイティヴ ダンサーのキーホース4/4頭、ミル リーフのキーホース4/4頭を抑えたという点です。
私が提唱する「チャンピオン配合」を高い水準で満たしていますから、まず配合の相性が優れています。

この質の高さの上に、イン リアリティのクロス(&クロスの継続)でアメリカの異系血統の爆発的なスピードを加え、さらにル ファビュリューのクロスにより「芝で走る」異系のスピードを追加したという形です。

以上のような、しっかりした狙いのもとにエンパイアメーカー産駒ながらエテルナミノルは芝で活躍できる馬の誕生を狙ったのですが、実際にまさに狙い通りの成績を挙げてくれました。

◆衣斐浩【配合の深淵】
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