軍事衝突「差し迫っていない」=北朝鮮情勢で米CIA長官



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2017年08月14日 15時04分 時事通信


米中央情報局(CIA)のポンペオ長官=10日、ニュージャージー州(AFP=時事)
 【ワシントン時事】米中央情報局(CIA)のポンペオ長官は13日、米FOXニュースのインタビューで、北朝鮮情勢に関し「差し迫ってはいない」と表明した。北朝鮮が米領グアム島周辺に向けた弾道ミサイル発射計画を公表した中でも、軍事衝突が不可避な段階に至っているわけではないとの見解を示した。

 ポンペオ氏はインタビューで、北朝鮮は既に2回の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射に踏み切っていると指摘。「さらにミサイル実験を行ったとしても驚かない」と述べ、追加発射は織り込み済みだと強調した。

 また、北朝鮮が米本土に到達可能な核ミサイル開発を「警戒すべきペースで進めている」と深刻な懸念を示しつつ、「核戦争の瀬戸際にいるかのように話す人もいるが、われわれがそうした場所にいることを示す情報はない」とも語った。

 グアム周辺へのミサイル発射計画公表を受け、トランプ大統領は「米領や同盟国に対して何かすれば(北朝鮮の指導者は)心から後悔することになる」と警告するなど、軍事的手段による反撃も辞さない姿勢を示してきた。ポンペオ氏も「(北朝鮮の)指導者が(トランプ氏の言葉を)正確に理解するよう望む」と述べた。