森友学園:「昭恵リスク」鮮明に 「奔放な言動」直感的…



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2017年03月23日 22時45分 毎日新聞



 籠池泰典理事長への証人喚問で、籠池氏や学校法人「森友学園」と安倍昭恵氏(54)の密接な関係が改めてクローズアップされた。永田町で「最大のアベノリスク」と不安視される昭恵氏の奔放な言動をまとめた。

 森永製菓元社長を父に持つ昭恵氏は聖心女子専門学校から電通に入社。1987年に安倍晋三氏と結婚した。

 「奔放な言動」(首相周辺)が目立ち始めたのは、2007年に第1次安倍政権が崩壊して以降。過去のインタビューで「主人が(首相を)辞めた後、大学院に行ったのが大きかった。自分の頭で物を考えていなかったと気づいた」とする。

 第2次安倍政権発足前の12年10月、東京・神田に居酒屋「UZU」を開く。売りは「国産・無農薬」だが、首相から「店では飲まないように」と言い渡されたという。

 2度目のファーストレディーとなってからは「家庭内野党」を自任し、安倍政権に批判的な人たちの懐に飛び込んでいく。16年7月には、参院選に立候補し脱原発や政権批判で支持を集めたミュージシャンの三宅洋平氏(落選)と対面。首相に電話をつないだ。昭恵氏は10万人超のフォロワーを持つ自身のフェイスブック(FB)でその様子を伝え、「ここから何かが始まるかも」と書いた。

 同年8月には、沖縄の米軍ヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)建設工事に反対運動を続ける市民らを訪問。FBで「対立、分離した世の中を愛と調和の世界にしていくための私なりの第一歩」と説明した。

 過去の雑誌のインタビューで「いまは大麻に興味がある」とも。薬物としてではなく、医療用などの側面に注目していたようだ。しかし、昭恵氏が交流していた鳥取県智頭町の麻畑の代表者は昨年10月、自宅で乾燥大麻を所持していたとして逮捕された。

 強い自然志向でリベラル色をにじませる半面、神道や伝統を礼賛し、教育勅語を唱和させる籠池氏の塚本幼稚園(大阪市)に心を寄せる。昭恵氏の行動原理は分かりにくい。

 昭恵氏から指名を受けてインタビューをしたことのある東京工業大の西田亮介准教授(社会学)は「イデオロギーや思想は感じられなかったが、直感的でスピリチュアルなものへの共感が強く、サブカル的、オカルト的なところがある不思議な人だった」と振り返る。「本人に悪意はなく、ありのままに生きているのだろうが、ある程度の政治的影響力があることを考えれば脇が甘かったと言えるだろう」と話した。【川崎桂吾、森健太郎】





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