「中山、阪神開幕!」◆小島友実◆【ターフ便り】第34回


今週から東の競馬の舞台は中山に、西の舞台は阪神に移りますね。

今回も馬場状態を取材しましたので、その情報をお伝えしますね。

まずは中山です。

もうご存知の方が多いと思いますが、中山競馬場の芝コースは数年前から開催前にエアレーション作業が行われています。

そして、JRAホームページの馬場情報で発表されているように、この2回開催前もエアレーション作業が行われました。

中山の馬場を管理する根岸課長によると、
「前開催が1月22日終了し、その後、例年同様1月下旬にバーチドレンによるエアレーション作業を行いました。タインの太さは冬ですから細目のもの。これも例年と同じです。クッション性は去年と同じくらいですよ。約2週間のシート養生を行い、生育は概ね順調です」
とのお話でした。


ただ、中山競馬場の今年1月の平均気温が昨年よりも少し低めだったそうで、「芝の色は昨年より落ちています。しかし、芝の状態としては平年並みですね」との事でした。

昨年も開幕前にエアレーション作業を行った2回中山開催の開幕週の芝のレースは
・逃げ切りなし
・先行馬が6勝
・中団、後方が1勝ずつ
・マクリが2勝

と、最近の開幕週の傾向通り、先行~中団の差しがよく決まっていましたね。
さて、今年はどうなるでしょうね。


次に阪神です。
阪神は開催日程の兼ね合いもあり、開催前のエアレーション作業は行っていません(詳しい理由は「馬場のすべて教えます」をお読み頂ければと思います)。

阪神の馬場を管理する永野課長によると、
「この開催前も阪神ではエアレーション作業を行っていません。前開催後に傷んだコース内側を中心に洋芝を追い蒔きし、シート養生しています。シートの保温効果もあり、芝の状態は概ね良好。平年並みの状態です」
との事でした。


昨年の1回阪神開幕週の芝のレースは
・逃げ切りが2勝
・先行5勝
・中団2勝
・後方1勝
・マクリ0勝

と、脚質は様々。
基本的に阪神の芝は元々、開幕週から差しが決まるコースですから、展開や能力をよく読んで予想したいですね。


さて。
競馬サークルは2月がお別れの季節。
4人の調教師が定年、または勇退し、2人の騎手が引退、調教師へ転身します。


2006年、騎手を引退する日に阪急杯(ブルーショットガン)を勝った松永幹夫現調教師のようなドラマが今年もあるでしょうかね。

武幸四郎騎手はアーリントンカップ、阪急杯共に騎乗馬がいますから、目が離せませんね。



◆小島友実◆ 【ターフ便り】
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