連続開催◆沢田準の競馬を楽しく

1月15日の中央競馬開催は雪のため、中京が翌16日に、京都は翌々日の17日に延期となり4日間の連続開催となってしまった。

京都が16日ではなく17日となったのは、中京の15日の中止は早く決まったが、京都は雪の降り方が当初は少なく一旦は発走時刻を遅らせての開催とした。

しかしその後、雪が降りやまないために中止と決まった。おそらく栗東から馬運車が出発してしまったために馬を休ませる必要があり、代替開催が17日となったのだろう。

JRAで4日間連続開催となったのは2014年10月11日から14日以来のことだそうだ。

ただしこの時はもともと土日月の3日間連続開催がスケジュールされており、月曜日の京都が台風のため中止で火曜に代替開催が行われたものであり、土日開催が4日連続になってしまったのは過去に例があっただろうか。

こうして日月火の3日間はそれぞれ単一の競馬場での開催となり、当然テレビなどの放送は一つの競馬場開催についてのものになった。

その放送を見ていて何か懐かしい思いがした。それは私が競馬を始めた頃、それは1970年代だが、関東、関西、そしてローカルはそれぞれ単独開催だった。

現在はJRAの開催全競馬場の馬券を買うことができるが、当時は関東の競馬場や場外では関東の馬券しか買えなかった。夏のローカル開催時は福島あるいは新潟のレースだけ売っていた。

また裏開催のローカル、例えば福島では福島競馬場だけでしか馬券を売っておらず、関東の場外でも買えなかったのである。

このため放送でも関東のレースだけを扱っていた。当時フジテレビは1時間45分と現在より放送時間が長く、しかも放送するレースは少なかった。

そして放送内容は現在よりはるかにレース中心だった。テレビといえば地上波だけだった時代であり、レース前には下見所で馬をたっぷり見せ、入場行進に返し馬、さらに参考レースのビデオ、そして解説者の予想とたっぷりだった。

さらにレースが終わればリプレーも見せてもらえたのである。

そして余った時間には企画もの。現在のように外国や地方のレースを放映できる時代ではない。それでもビデオを取り寄せグランドナショナルはスタートからフィニッシュまで見せてもらえた。

そして特にJRAが外国の取材を行ってのものは貴重なものを見せてもらえたという思いだったのである。

しかし現在ではニ場もしくは三場のレースを放映し、逆に放映時間は少ない。このため下見所での紹介、返し馬、予想はメインレースのみだ。

そして下見所や返し馬は有料馬だけのこともあり、予想も本格的なものではなく見世物のようだ。

またレースのリプレーはぜひ見たいと思うがサブメインレースについては行われないのである。

ところが日曜、月曜、火曜日では時間がたっぷりあるため、下見所、返し馬、リプレーとじっくり放映された。

昔のテレビはこうだったなと懐かしく思えたのである。




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