2016年山崎的競馬5大ニュース◆山崎エリカ【やっぱり、競馬はやめられない!】

第3回 さらば、2016年!来年はいい年でありますように!


もうすぐ2016年も終わり。あと数時間で「Happy New Year」ですが、みなさんは、どのような1年でしたか? 私は、つい先日、六星占術によると、今年は八方塞がりの「大殺界」だったということを知りました。どおりでハナ差、クビ差で万馬券を取り逃したり、外れることが多かったわけだ~。

また、浅草寺で人生初のおみくじ「末吉」を引き、そこに「縁談・祝事・付き合いは、良くないでしょう」と書いてあったように、本当に良くありませんでした(笑)。しかし、来年は大殺界から解放されるので、どんな1年になるかワクワクしています。

さて、本日をもって地方競馬も終了ということで、私、山崎が独断と偏見で今年起こった競馬の出来事を振り返ってみることにしました。題して『2016年山崎的競馬5大ニュース』です。読者様にとって興味のない出来事もあるかもしれませんが、そこは軽く流してお楽しみ下さい。


【1位】 国内で海外馬券の発売スタート

凱旋門賞の馬券売上総額は、JRAの予想を10倍以上も上回る約41億円と嬉しい結果でした。続くメルボルンCは7億円弱、BCフィリー&メアターフも約8億円と発売条件が厳しい状況のわりに売上ました。しかし、香港国際競走は4レース合計で約38億円と期待外れの結果となりました。ヴァーズとスプリントは、メルボルンCの売り上げをも下回ったようです。

私に言わせれば、当然の結果かなぁ~? 日本でもJRAの競馬が行われていることもあり、予想する時間が少な過ぎるんです。中山、阪神、中京、香港と真剣に予想するにはレース数が多すぎます。しかも、海外の馬は、情報収集が大変。特に香港ヴァーズ。欧州の馬の情報を収集するのに一苦労でした。JRA及び日刊紙や専門紙の方々には、この辺の改善点を求めます。


【2位】 史上空前の菜七子フィーバー

16年ぶり史上7人目のJRA女性騎手となった藤田菜七子。「ひな祭りデビュー」と称して、ひと足速く川崎競馬場で異例のデビューしました。その日の競馬場は、ファンのみならず、報道規制が敷かれるほどメディアが殺到。南関東のおっさん騎手らも、若き菜七子を眺めてニヤニヤ顔。女の私から見ても、菜七子はあどけない顔立ちとは裏腹に、勝負服がはち切れそうなムチムチ感がエロくて可愛かったです。

だけど、浦和競馬で関係者を装って侵入してゼッケン盗むとかナシでしょう。また、ヤフオクでも、普段、騎手が使用しないはずステッキに菜七子のサインが書いたものが出品されてドンドン値段が上がっていく…菜七子もステッキにサインしたことがないとのことで、さすがに通報したけどね。また、偽物と思わしき菜七子のサイン入り馬券も大量に高額で落札されていました。騎手はレースの合間に馬券にサインすることは滅多にありません。主催者からもトラブル防止のため、馬券にはサインするなと言われているはずです。よーく考えよう、お金は大事だよ!!


【3位】 ばんえい競馬で、またも事件発覚!!

昨年12月にばんえい競馬の騎手や厩舎関係者ら13名が、自らが所属する競技の投票券をインターネットで購入した容疑で逮捕される事件がありました。これは確かに競馬法違反であり犯罪。買った者が一番悪いです。ただ、個人的に泣けるほど色褪せた勝負服を着続けていると、悪魔の囁きが聞こえてくることもあり、投票権を与えてしまったオッズパークや楽天競馬側にも問題があるかなぁ~と思っていました。一体、何のために身分証明書を提出させているのさ…みたいな。

しかし、今年6月にまたも事件発生発覚。騎手2名が調整ルームに携帯電話を持ち込んだというものでした。携帯電話の持ち込みは、他の競馬でも度々ある話ですが…事件に次ぐ事件。馬券の不正投票の前にも暴力事件があり、もう擁護したい気持ちはありません。廃止騒動に揺れた10年前を思い出して、規範意識や危機意識をもってやりあがれ! 少しはばんえい競馬に携わる仕事をしているものとして、意識革命を願います!


【4位】 浦和のミスターピンクおじさん 3500勝達成!

ピンク色の勝負服でおなじみのミスターピンクこと内田利雄騎手が、今年11月11日の船橋9R(アーススカイ)で地方通算3500勝を達成しました。ミスターピンクさんは、宇都宮競馬でデビューしたものの2005年には赤字経営で廃止となり、それ以降はどこの競馬場・厩舎にも定着しない事実上のフリーとして、国境を越えて釜山などでも活躍してきました。だからこそ、この3500という数字は、他の騎手よりも重みがあるはず。

ちなみにミスターピンクさんは、ピンクなのは勝負服だけではなく、ピンクパンティで騎乗しているとのこと。「ボクは全身ピンクなのです(笑)」とおっしゃっていました。先日、ピンクさんに3500勝達成のお祝いのビデオレターを送ったのですが、うっかり“エロピンク”だの、“エロピン”だのと呼んでしまいました。奥さんに見られたど、ど、ど、どうしよう? でも、そういうのを許容してくれるのがピンクおじさんなのです。ピンクさんには引退まであと1000勝はしてもらいたいです。


【5位】 年の瀬は「サトノ」パーティー

今年の菊花賞では、里見オーナーの所有馬サトノダイヤモンドが大輪の花を咲かせました。すると、それに続くかのように、香港ヴァーズではサトノクラウン、朝日杯FSではサトノアレス、そして有馬記念を再びサトノダイヤモンドが制して、見事にG1・3週連続制覇。今年最後もキタサン祭りではなく、サトノパーティーでした。

里見オーナーといえば、馬主になってから24年たっても所有馬がG1を勝てないことで有名だった方。セレクトセールで高額馬を買ってもG1を勝てずにいたのですが、池江泰郎元調教師こと池パパをホースディーラーに迎えたことが良かったのか、しっかりと結果を出しました。

池パパは、セレクトセールで上場馬の展示が終わりかけた頃に、厩舎から馬が出してもらって歩かせているのをよく見かけるのですが、馬は疲れてクタクタになった時のほうが歩様に強い癖を出すみたーい! 馬は元気であれば歩様は乱れない、疲れれば歩様は乱れる…その歩様の乱れは、つまり癖。こっそり池パパの後ろで馬を見ていると、私にも馬の良し悪しが見えてくるので、セレクトセールが楽しくてしかたがありません。


2016年の山崎的競馬5大ニュースはいかがでしたでしょうか? 本当は10大ニュースにしようと思いましたが、文章が長くなりすぎるのでやめました(笑)。また、来年もがんばってここでメルマガを綴っていきたいと思います。それではみなさん、2017年も素晴らしい一年でありますように!


◆山崎エリカ【やっぱり、競馬はやめられない!】
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