フィデル・カストロ氏死去=90歳、キューバ革命の英雄-「反米」の精神的支柱



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2016年11月26日 18時02分 時事通信



キューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長=4月19日、ハバナ(AFP=時事)
 【サンパウロ時事】1959年にキューバ革命を成し遂げ、反米勢力の精神的支柱として国内外に強い影響力を与えたフィデル・カストロ前国家評議会議長が25日、死去した。90歳だった。

 実弟のラウル・カストロ議長が国営テレビを通じて「キューバ革命の最高司令官が今夜(25日夜)午後10時29分、死去した」と発表した。死因は不明。遺体はフィデル氏の生前の意向で火葬される。26日に葬儀委員会が開かれ、詳細が公表される見通し。

 半世紀近く国を統治したフィデル氏が2008年に議長を退いた後、キューバはラウル氏を中心とした集団指導体制に移行しており、フィデル氏の死去が政権に与える影響は限定的とみられる。

 ただ、ラウル氏は既に18年の引退を表明している。米国と国交を回復した政権が世代交代を急ぐ中、カリスマ的指導者の死は、変化の時代を迎えた国民の動揺につながる可能性もある。





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