国際的NGO3団体が沖縄・高江ヘリパッド「建設反対」を表明



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2016年09月21日 21時41分 カナロコ by 神奈川新聞



沖縄県東村と国頭村にまたがる米軍北部訓練場でのヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)建設に反対する若者たちの団体が21日、発足した。「沖縄で起きていることは日本全国の問題であり、すなわち私たちの問題」と位置づけ、ヘリパッド建設阻止を目指す方針を表明した。同日、賛同する国際NGO3団体とともに都内で合同会見に臨んだ。今後、現地で抗議行動を展開するほか、都内でデモや集会を計画している。

新団体は「沖縄・北部訓練場のヘリパッド建設強行に反対する若者有志の会」(ヘリパッド建設に反対する緊急行動)で、現地の抗議行動で出会った大学生を中心に10~30代の若者が結束した。8月15日に解散した「SEALDs」(シールズ)の元メンバーも中心的な役割を担っている。

元シールズ関西で大学院生の早瀬道生さん(24)は会見で「県道を歩いているだけで機動隊に包囲され排除される。記者も排除されている。明らかに表現の自由や報道の自由が脅かされている。いまの高江は異常」と現状を報告。その上で「団体の目標は少しでも『本土』の僕たちの関心が高江に向くこと」と狙いを説明した。

読み上げられた声明文では「沖縄で起きている事態は民主主義や地方自治といった日本国憲法の保障する理念を形骸化させるもの」と指摘。沖縄に過剰な基地負担を強いているのは他都道府県で生きる私たち自身とした上で、「私たちには行動する責任がある」と訴えた。

会見で肩を並べた国際的な人権NGO「ヒューマン・ライツ・ナウ」の事務局長、伊藤和子さんは「先週、高江へ行ったが本当に無抵抗な方に対し過剰な実力行使が行われている。あってはならない人権侵害がこの国で起きている。これは私たち自身の問題」と話した。

環境保全で世界的に活動しているNGOも建設反対を表明。世界74カ国に200万人の会員を擁する環境NGO「FoE JAPAN」の理事、満田夏花(かんな)さんは「世界的に見ても貴重な生物多様性の宝庫であるヤンバルの森で、日本政府が行っていることはまさに異常。法の逸脱が毎日行われている。本当に腹立たしい」と憤りをあらわにした。

環境保護NGO「グリーンピース・ジャパン」事務局長の米田祐子さんも「高江の方々の思いは、この自然を守っていこうという固い決意。これを尊重し寄り添い、貴重な自然を絶対に守っていきたい。世界的なネットワークを生かし、状況を知ってもらう」と話した。





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