大橋巨泉さん死去=「11PM」「クイズダービー」、82歳



http://news.nifty.com



2016年07月20日 10時57分 時事通信



 テレビ界を代表する司会者、放送作家、タレントとして活躍した大橋巨泉(おおはし・きょせん、本名大橋克巳=おおはし・かつみ)さんが12日午後9時29分、急性呼吸不全のため入院先の千葉県内の病院で死去した。82歳だった。東京都出身。葬儀は親族で済ませた。喪主は妻寿々子(すずこ)さん。後日、「大橋巨泉を偲(しの)ぶ会」を開く予定。

 早稲田大在学中からジャズ評論家として活動を始め、放送作家を経てテレビの司会や番組企画を手掛け、1960年代から80年代のテレビ全盛期を支えた。

 故前田武彦さんとコンビを組んだ伝説的お笑い番組「巨泉×前武ゲバゲバ90分!」(日本テレビ系)やお色気路線の深夜情報番組「11PM」(同)など数多くの番組に出演。「お笑い頭の体操」(TBS系)、「クイズダービー」(同)、「世界まるごとHOWマッチ」(同)といったクイズ番組の司会を得意とし、ウイットにあふれた小気味良い語り口でお茶の間の人気を集めた。「はっぱふみふみ」など独特の言い回しでCMでも活躍した。

 競馬評論家の顔も持ち、馬主となったこともあった。90年に「セミリタイア」を宣言。日本、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドを移動する生活を送った。

 2001年7月の参院選で民主党(当時)の比例代表候補となり当選した。しかし、海上自衛隊のインド洋派遣をめぐる党の決定に反対して02年1月に議員辞職。その後も週刊誌のコラムなどを通じ、政治や社会に関してリベラルな立場から発言を続けていた。

 05年6月に胃がんの手術を受け、13年11月には中咽頭がんになり、治療を受けた。14年11月には3度目のがん発症を週刊誌の連載コラムで公表するなど、近年は闘病生活を続けていた。春ごろから病状が悪化、連載コラムを4月から休載し、6月末を最後に終了していた。 





◆青木義明の競馬一直線
http://bit.ly/1EmxQ79