大井競馬場スタンド◆沢田準の競馬を楽しく

京浜盃の日に大井競馬場を訪問した。3号スタンドの取り壊しが始まったということを聞いてその後の大井競馬場の居住状況を見たかったのである。

この開催からナイターが始まっており当日はあまり寒くはなかったが、初日の月曜日は雨でファンの入りは悪く2200人ほどで、2月の日中開催日より少なかった。

昨年のこの開催は寒かったためファンの入場が悪く、今年はすでに日程が発表されていたために間に合わなかったが、来年は日中開催にするようだ。

入場後さっそく3号スタンドの様子を見にいったところ、スタンドばかりではなく売店やカフェ、ATMなどが入っていたスタンド背後の建物も閉鎖されていた。

この建物も取り壊されることは知らなかったのでいささか驚いたのだった。

ところで私は以前は2号スタンドで、2号スタンド取り壊し後は3号スタンドでレースを観戦していた。

この二つのスタンドが変わったあとはどこでレースを見ようかと歩き回ったのである。そして大井競馬場ではレースはビジョンで見るしかないという結論となった。

いつものように双眼鏡を持って行ったが、結局バッグから取り出すことはなかったのである。

私は競馬場ではレースを双眼鏡で見るのが基本だ。南関東は川崎、浦和、船橋は双眼鏡を手にしてスタンドからレースを観戦するのは問題ない。

また大井では3コーナーの前後は内馬場の施設の陰になるがそこだけはビジョンに頼ればよかった。

しかし2、3号スタンドがなくなるとなるとL-WINGかG-FRONTで見る他はない。しかしL-WINGはほとんどがゴール過ぎになってしまいレース全体を双眼鏡で追うには向かない。

それどころかG-FRONTのスタンドで直線コースはほとんど見えないのである。これはG-FRONTスタンドがコースに近く作られているためである。

またG-FRONTのスタンド前の一般席は高さが低いためにレースを見づらいばかりでなく、屋根がないため雨が降ったら終わりである。

これは結局のところはレースはビジョンかスタンド内外のテレビで見てくださいということだ。これは中央競馬では当たり前だが地方でもレース観戦はビジョン主体になってきたということだ。

川崎はかなり以前に向こう正面のトラックの向こうに大きなビジョンが作られており、また大井も大きなものが設置された。

また川崎と浦和はスタンドのなかで直接レースを観戦するのに便利だが古くなったところを閉鎖している。これもビジョンでということであり、もはや競馬観戦に双眼鏡を携えるファンはほとんどいないのである。

またレースの間は座席に座ってレースの検討などを行いたい。それにはL-WINGは問題ないが混雑するし、G-FRONTはナイター時には照明が暗いように感じた。

3号スタンドは座席は古いが空いていてよかったのである。

そこで探すと4号スタンドにいい場所を見つけた。4号スタンドは指定席とダイアモンドターンだが、最前部の自由スペースにイスが置かれていた。ここはファンが少なく使いやすそうだ。




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