エンパイアメーカーの後継種牡馬候補が誕生か◆青木義明の競馬一直線


西山牧場の成田常務から小生の配合馬の今春の出産状況を教えていただいた。現段階では下記の4頭である。



1.ニシノステディー2016(牡、父リーチザクラウン)
2.ニシノナースコール2016(牝、父ノヴェリスト)
3.ニシノシルエット2016(牡、父エンパイアメーカー)
4.セイウンヒマワリ2016(牝、父リーチザクラウン)



それぞれ、配合的に味わいがあるが、種牡馬のサイドから見た時、エンパイアメーカーとニシノシルエットとの牡馬は非常に楽しみだ。

母のニシノシルエットはオークス4着、フェアリーS2着、クイーンC3着のニシノアカツキをすでに産んでいるが、相手は欧州血脈の濃いオペラハウスから、その弟は米国血脈の塊のようなエンパイアメーカーに替わった。異なるタイプとなることは想像に難くない。

ちなみに、5代までのクロスはノーザンダンサー4×5で、父にインリアリティ4×5の米血クロスを持つ。

さらに9代までのクロス血脈を探れば、レイズアネイティヴ5×7→ネイティウダンサー5本継続、プリンスキロ7×6、ボールドルーラー6×6→ナスルーラ6本、ワイルドリスク3本、インテント3本、ウォーレリック5本、メノウ5本、トゥルビョン3本、あるいはアルマームード3本など多彩な血脈のクロスが派生する。

また、父にはウォーアドミラル6本の、母にはヘイルトゥリーズン5×6とフレアリングトップやラヴェンデュラ、レディジュラ―らの名牝のクロスがプールされている。単純に何でもかんでもクロスする「緻密型」になっていない点で健康でタフさが保証される。

おおまかに見てマイラーといえるだろう。追い込めば2000も可能だ。体型次第ではダートの方がより適性が高いかもしれないが、母の父アグネスタキオン、祖母の父カーリアンだから芝でも行けるはずで、特に坂のあるコース向きの底力に期待できる。いずれにしても競走能力は相当に高いと思っている。先々はエンパイアメーカーの後継種牡馬となれるような活躍を夢見ているところだ。



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