【全日本2歳優駿】(川崎)~2歳ダート王者はサウンドスカイ



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 川崎競馬場(天候:晴 馬場:やや重)で行われたダートグレード競走の第66回全日本2歳優駿(第11競走・JpnI・2歳オープン・ダート1600m・1着賞金3500万円)は、川崎のポッドガイが出走を取り消して11頭が出走した。
 スタートして5番人気の浦和のアンサンブルライフがスタンド前で先手を取り、4番人気のJRAのオーマイガイが2番手につけ、向正面では北海道のスティールキング、JRAのコウエイテンマが先団を形成した。その後ろの5番手に1番人気となったJRAのサウンドスカイがつけ、スタートでやや出遅れた3番人気のJRAのエネスクや大井のトロヴァオ、2番人気のJRAのレガーロが中団でレースを進めた。
 3コーナーを過ぎてオーマイガイが外から動いて逃げるアンサンブルライフに接近し、サウンドスカイが3番手に上がって直線では3頭の争いとなったが、最後はサウンドスカイが逃げねばるアンサンブルライフを捕らえて優勝した。勝ちタイムは1分43秒1。勝利騎手はJRAの戸崎圭太。直線大外から追い込んだレガーロがよく伸びてゴール寸前でアンサンブルスカイを交わして1馬身半差の2着となった。追い込んできたトロヴァオがアンサンブルスカイから4分の3馬身差の4着となり、それから2馬身半遅れたエネスクが5着となった。オーマイガイは直線で後退して6着に終わった。
 サウンドスカイは、父ディープスカイ、母アンジェラスキッス(母の父Gone West)という血統の牡2歳栗毛馬。JRA栗東・佐藤正雄厩舎の管理馬。前走の兵庫ジュニアグランプリに続く重賞勝ちとなり、これでダートでは負けなしの4連勝。通算成績は6戦4勝(中央競馬では4戦2勝)なった。

<レース後の関係者のコメント>
1着 サウンドスカイ 
戸崎圭太騎手
「GIを勝たせてもらって嬉しいです。ナイターに少し戸惑った感じがありましたが、返し馬ではいい感じでした。スタートして最初の進み具合が良くなくて促して行ったら1コーナーでかかってしまいました。しかし、向正面からはリズム良く、いい手ごたえで行けました。自信を持ってレースを進められる馬で、今日はいいパフォーマンスを見せてくれました。距離はこのぐらいがいいと思います。まだ幼い部分があるので、成長してくればいい馬になると思います。今後が楽しみです。」
佐藤正雄調教師
「3連勝して人気になるとは思っていましたが、ダートの強い馬が集まっていましたので厳しいレースになると思っていました。よく勝ってくれました。今日は初めての関東圏への輸送だったので体重を減らさないようにしようと思っていました。オンとオフがしっかりしている馬なので戸崎騎手を信頼していました。今後については決めていませんが、来年は3歳で、1度しかないチャンスなので芝のレースもありうるのかなと思っています。」

2着 レガーロ ミルコ・デムーロ騎手
「距離は1800メートル以上の方がいいようです。また、もっと大きいコーナーの競馬場の方が向いていると思います。」

3着 アンサンブルライフ 左海誠二騎手
「2、3番手のつもりでしたが、先頭に立つ形になりました。先頭に立ってからはうまくフワッとしてくれて、自分の形に出来ました。最後まで止まっていません。地力もある馬で、これからが楽しみです。」

(取材:山本直)

提供:ラジオNIKKEI





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