「今日は安倍政権倒す始まりの日」 SEALDsが放つ“次の一手”



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2015年9月20日(日)9時26分配信 日刊ゲンダイ



「違憲の法案、撤回させろ」「安倍は辞めろ」――19日午前2時すぎ、安保法案が成立した後も、国会前のシュプレヒコールは鳴りやまなかった。とうに終電はない。学生団体「SEALDs(シールズ)」のメンバーは朝になっても、軽快なリズムに合わせて叫び続けた。このまま安倍政権の暴走に屈するわけにはいかない。「法案に賛成した議員は、絶対落とそう」――。参加者たちから次々と声が上がった。今回の運動を一過性のものに終わらせるのではなく、来夏の参院選まで続けていく。路上には、踏みつけられた与党の国会議員の顔写真つきパネルが転がっていた。

 主催団体の関係者によると、18日のデモ参加者は約4万人。国会周辺は一日中、凄まじい熱気に包まれた。昼すぎからアチコチで「安倍は辞めろ。安倍は辞めろ」の大合唱が巻き起こる。夕方から夜にかけて、ボルテージは一層上がり、参加者と警官が言い争う物々しい雰囲気に変わっていった。

 小競り合いの原因は異様なまでの“過剰警備”。数えきれないほどの大型警察車両が国会を取り囲み、警備の数は約8000人。単純計算すると、参加者5人に1人の警備がついたことになる。

■「賛成議員を全員落選させよう」

 デモの場所も徹底的に分断された。有楽町線「桜田門駅」から国会正門前に向かう横断歩道が夕方、突然封鎖され、参加者は大きく回り道をする羽目に。また、午後10時ごろには有楽町線「永田町駅」の国会前出口の交差点もいきなり封鎖。参加者は国会側から議員会館側に向かうことができなくなり、怒号が飛び交った。連日の異常なデモ潰しにはワケがあった。

「国会正門前には警察車両が2列に並び、参加者を完全に閉め出した。『警察車両の駐車場か』との突っ込みが出るほどでした。8月30日の12万人デモの時には、正門前の車道に人垣が膨らんだインパクトのある空撮写真を共同通信が配信した。これに安倍首相が激怒。『ああいう写真を2度と撮らせるな』ということで、異常な警備になったようです」(永田町関係者)

 安倍は法案成立でホッとしているかもしれないが、シールズの奥田愛基氏(23)らが未明に絶叫し続けた言葉を肝に銘じておいたほうがいい。

「今日は終わりじゃなくて安倍政権を倒す始まりの日。全然悲愴感なんてないです。憤りしかない。賛成議員を落選させよう。次の試合に勝つしかないでしょ。選挙に行こうよ!」

 シールズのメンバーは改めて、参院選の自公の候補者の選挙区で集会を行うことを確認していた。闘いはまだまだこれからだ。





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