歴史刻む夜、抗議と喝采=「執行させない」「感無量」-安保法成立・参院本会議



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2015年9月19日(土)6時44分配信 時事通信



 投票結果が告げられた本会議場に、抗議のコールと喝采が響き渡った。安全保障関連法が可決、成立した参院本会議。がっくりと野党議員が肩を落とす中、満足げな表情で与党議員らは議場を後にした。

 午前0時10分すぎに開会。閣僚席に安倍晋三首相の姿はなく、中谷元防衛相1人だけが神妙な面持ちで着席した。

 討論で野党議員らは、法案の違憲性や委員会審議で強行採決に踏み切った与党の姿勢を激しく批判した。一方、自民、公明両党の議員は安保法制で抑止力は高まり「戦争を未然に防ぐ」と強調。双方の演説は熱を帯び、エールとやじが交錯した。

 「闘いはこれからだ」。野党議員らは投票の際、反対を示す青い投票札を掲げながら抗議の意を表明したが、山崎正昭議長は同2時18分、賛成多数で可決を報告。野党議員が繰り返す「憲法違反」コールを与党議員の拍手が打ち消す中、中谷防衛相は深々と頭を下げた。

 「法律の中身や国会の様子が分からず、自分の目で見ればと期待して来たが、何一つ解決しなかった」。傍聴席から成立の瞬間を見届けた東京都葛飾区の写真家小林剛さん(46)は残念がった。大学で法律を学ぶ大阪府吹田市の畠中航さん(19)は「違憲で法的安定性がない。憲法改正が先だ」と語った。

 民主党の蓮舫議員は「絶対に参院選で勝ち、法は執行させない」と硬い表情。北沢俊美元防衛相は「政府は国会前のデモの声が届いていたからこそ成立を急いだのではないか」と話した。

 参院平和安全法制特別委員会の鴻池祥肇委員長は「成立し感無量」とほっとした様子。自民党の佐藤正久議員は「法律の中身は国民に浸透しておらず、継続して説明することが大事だ」と気を引き締めた。 





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