都庁公務員を30歳で辞めてからサラリーマンをしたことがなく、あるのは自営業と無職だ。したがって、自分で稼ぐしかない。満員電車の通勤地獄はなくても的中馬券を続けなければならない。しかし、それは至難なことだ。

けれど、人間誰しも、生きていくには金を稼ぐしか手はない。

幸か不幸か、30歳以降は競馬だけで生きてきた。出版事業を展開して、20年後には沈没もさせてしまった。競走馬事業も展開して資金不足で失速してしまった。いろいろな人々と知り合いになれたことだけが楽しい思い出として残された。

だが、人生はまだまだこれから。ここらで老け込んではいられない。孫も増えたし、晩年の資金も必要となってくる。今こそ、ベストを尽くすとき。今こそ、死力を尽くすとき。毎週が「関ヶ原の戦い」である。

改めて馬券で稼ぐことを強く認識し、競馬人生の集大成としなければならない。