2番人気に支持されているが、あまり過信はできない配合馬だ。本来ならば妙味があるということもできる側面も備えている。しかし、トータルの配合パターンでは距離1800のダートは少し長い。よって、勝てないとみる。


そのポイントは、ミスタープロスぺクター=ゴールドマイン3×3の同血馬クロスだ。これ自体は悪くない。カウントフリート、ナシュア、そしてネイティヴダンサーなどのミスターブロスベクターの構成要素の「複合クロス」だからパターンは悪くないし、血脈的な着目点も評価できる。

ただ、惜しいかな、母の父がダンジグであるがために、父キングカメハメハとの配合だとノーザンダンサーのクロスが母系3代目の世代位置にとどまってしまう。このため、配合構成が窮屈なイメージを与える。余裕がないのだ。

もはや母の父がダンジグというのは、古い。デインヒルのような名種牡馬をダンジグ系は進展させているのだから、1993年生まれのこの母では「お婆ちゃん」の度が過ぎる。その娘の産駒たちに期待したいところだ。