出走メンバーの中では活きのいい4歳馬だが、この馬の配合にはさほどの魅力を感じない。2番人気ならば馬連の対象から外したい。

祖母がダンスパートナーだから牝系の質は上等だ。しかし、これにエルコンドルパーの母ダンスオールナイトの配合には「伸び」「ゆったり感」を覚えない。

ノーザンダンサー3本にレイズアネイティヴ4×5のクロスが前面に出ていて、まずは堅さを感じる。ただ、グロースタークやプリンスキロ、ウォーアドミラルらのクロスも内包するので血脈的なバランスはそれなりに整っている。配合次第でいい馬は出しうる。

その点で、この母には伸びやかさ、しなやかさが欲しい。どちらかといえば、力の血統だからだ。

特にプリンスキロ、トゥルビョンの継続クロスを実現したいところ。だとすればミルリーフを内包する種牡馬がその一つの解決策となる。しかし、ダンスアミーガの父は、自身もプリンスキロを欲しいクチのサクラバクシンオーなので必要十分条件は満たされない。

9代クロスの出現パターンも伸びやかさがなく、一瞬の切れ味しか感じられない。マイル戦でペースが早くなり、叩き合い、追い合いの展開になればなるほど底力を欠き、息切れするだろう。本質的には1400ベストではないだろうか。パワーはあるので、馬場が乾いてきたのも相対的に有利ではなくなる。