2021年01月

川崎記念◆沢田準の競馬を楽しく

この1週間、中央と地方でダートの重賞が組まれていた。中京の東海ステークスと東京の根岸ステークス、そして川崎の川崎記念である。

東海ステークスはG2、根岸ステークスはG3、川崎記念はJpn1である。

東海ステークスは距離は1800メートル、根岸ステークスは1400メートルだから、いずれも1着馬にはフェブラリーステークスへの優先出走権が与えられるがこの両競走は距離的に競合はしないから出走馬が重なることはない。

一方川崎記念は2100メートルだから東海ステークスと出走馬が競合する。

川崎記念はG1級だが中央のグレードと地方での地方交流レースのグレードは賞金的には1クラスのずれがある。

地方交流のG1級は中央のG2並みという事だ。川崎記念の1着賞金の6000万円に対し東海ステークスは5500万円。

ただし着賞金は中央の方が南関東より比率が高く、総賞金は川崎記念の1億200万円に対し東海ステークスは1億480万円とほぼ同額だ。

このため中央の馬はオメガパフューム、ダノンファラオ、ロードブレスが川崎記念、インティ、ハヤヤッコ、アナザートゥルースがトウカイステークスと別れてしまった。

そのためではないにしても川崎記念は船橋のカジノフォンテンに、東海ステークスは重賞未勝利のオーヴェルニュに勝たれてしまった。

カジノフォンテンは東京大賞典でオメガパフュームに接戦しているしオーヴェルニュは2番人気だったから人気薄に勝たれてしまったというわけではない。

しかし中央だけの番組だったら距離の近いG2を短期間で行うという編成は行わない。

ちかし中央と南関東と主催者が分かれているためにこのような番組となってしまったわけである。

東海ステークスは2000年から2012年までは5月に行われていたため川崎記念との競合はなかった。しかし2013年からは現在の時期となったため競合することとなったということだ。




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【JRA】2020年度JPNサラブレッドランキングが発表 アーモンドアイらが各年齢区分でトップ

2021年01月27日(水) 16時24分


『2020年度JPNサラブレッドランキング』がJRAハンデキャッパーおよびNARレーティング担当者の協議により決定し27日、JRAより発表された。各年齢区分における上位は以下の通り。

 2歳トップはホープフルS(GI)を勝ったダノンザキッドで116。第2位は朝日杯FS(GI)を勝ったグレナディアガーズで115。牝馬のトップは阪神JF(GI)を勝ったソダシで112。

 3歳芝のトップはコントレイルで124。ジャパンC(GI)2着が対象。年齢区分の中で、皐月賞(GI)を勝利した際のレーティングは120で距離区分「I」のトップ、菊花賞(GI)1着のレーティングは118で距離区分「E」のトップ。第2位はサリオスとデアリングタクトで119。サリオスは皐月賞2着と毎日王冠(GII)1着が対象レース。牝馬3冠のデアリングタクトはジャパンC3着が対象レース。

 3歳ダートではユニコーンS(GIII)を勝ったカフェファラオと浦和記念(JpnII)を勝ったダノンファラオが112でトップ。

 4歳以上芝ではアーモンドアイがトップで124。ヴィクトリアマイル(GI)1着とジャパンC1着が対象レース。第2位はジャパンC5着のグローリーヴェイズと天皇賞・秋(GI)2着、有馬記念(GI)3着のフィエールマンで123。第4位タイは安田記念(GI)を勝ったグランアレグリアと宝塚記念(GI)を勝ったクロノジェネシスで121。

 4歳以上ダートでは帝王賞(JpnI)とJBCクラシック(JpnI)を勝ったクリソベリルがトップで119。第2位タイはチャンピオンズC(GI)を勝ったチュウワウィザードとフェブラリーS(GI)を勝ったモズアスコットで117。牝馬のトップはJBCレディスクラシック(JpnI)を勝ったファッショニスタで107。

1. 期間
2020年1月1日~12月31日

2. 対象馬
海外および日本のレースに出走しレーティング100以上の評価を得た日本調教馬、ならびに日本のレースでその馬のベストの評価を得た外国調教馬。

3. 年齢区分
2歳・3歳芝・3歳ダート・4歳以上芝・4歳以上ダート

4. 距離区分
S【Sprint】 1000m~1300m
M【Mile】 1301m~1899m
I【Intermediate】 1900m~2100m
L【Long】 2101m~2700m
E【Extended】 2701m以上


アーモンドアイとコントレイルは世界10位 WRA
[2021年01月26日 23時57分]


ロンジンワールドレーシングアワードが26日に行われ、2020年のロンジンワールドベストレースホースには、コロネーションC、エクリプスS、英インターナショナルSを制した英国のガイヤースが輝いた。

2位はケンタッキーダービー、BCクラシックを制したアメリカのオーセンティック(※昨年の3歳馬で世界最高位)だった。日本馬はアーモンドアイ、コントレイルの10位タイが最高だった。

ロンジンワールドベストレースには英インターナショナルSが選ばれた。ジャパンCが3位、天皇賞・秋が5位、安田記念が7位タイ、有馬記念が10位に入った。

日刊スポーツ

馬券一筋◆青木義明の競馬一直線


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競馬をやるといろいろな夢が生まれる
その夢の実現手段は ただ一つ

馬券で勝つことだ
青木は馬券で生きている

単複 馬単 3連複 3連単 ワイド

ノート馬券に提供しないレースでも 貪欲に資金作りを!



◆配合馬への肩入れ

先週は青木配合馬が6頭も出たので気合が入った
いつもより軍資金を用意して それらに投資
しかし 全くの低調で 随分と損をした

ただ これは反省点とすべき
配合馬が常にお金を咥えてくるとは限らない

実力の真贋を見極めないと 損失は増大する
クールな馬券師を目指そう



◆無敗の三冠牝馬デアリングタクトを作った青木義明の9代配合論


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・繁殖牝馬の相手種牡馬探し(相手3頭、料金4万円)


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TVCF◆沢田準の競馬を楽しく

「ラッタッタ」で始まるJRAのテレビのコマーシャルフィルムはご存知の通りだ。何年目になるのか、なんと最初から振り返ったヴァージョンを放映しているではないか。

JRAとしてもある程度評価しているコマーシャルのようだ。

しかしあのコマーシャルを見て思うのは、あの若さの競馬ファンが何年も競馬に接していれば競馬の知識は大変な深さのものとなり今や大変なベテランになるはずだということだ。

いまだに初心者のようなコマーシャルを演じているのはどうかということだ。まあコマーシャルの中身についてあれこれ言うのはおかしな話だが。

公営競技のコマーシャルの目的は何だろうか。

一つは新しいファンを勧誘することだろう。その競技を基礎から紹介する。「ラッタッタ」はまさに初心者を対象にしたものだ。この種のコマーシャルはその競技の人気が高くない時に作られると聞いたことがある。

このようなコマーシャルは競馬ファンではない一般の視聴者が対象だから、テレビの一般のコマーシャルと同じように流される。

ダービーや有馬記念などのG1レースの告知も、競馬ファン以外の一般の人が対象だから同様だ。競馬ファンなら告知コマーシャルがなくても馬券を買うのだから対象ではないという事である。

初心者向けでないコマーシャルもある。これは競馬ファンを繋ぎ留めておくことが目標だろう。

「夢の第11レース」などはこちらだ。これは現在の競馬ファン向けのものだから主に競馬番組の中で流される。

ところで地上波のテレビを見ていてしばしば目にするのが競艇のコマーシャルフィルムだ。しかしこれがよくわからない内容なのだ。

一般の視聴者はあれが競艇のCFとはすぐは分からないのではないだろうか。それに競艇とはどんな競技であるかを伝えるものでもない。

だから初心者向けでないことは確かだ。もともとの競艇ファンに向けてのものだろうか。



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日経新春杯の青木的悲劇◆青木の競馬一直線


かつてテンポイントの悲劇が起きた日経新春杯で、今年は青木が悲哀を味わった。もちろん、馬券の失敗で。

予想段階で選んだ7頭に1着~3着は含まれていたが、実際に組み立てた馬券においては馬単1088.7倍、3連単9617.9倍は的中できなかった。いつもとは違って「点数」を少なく組み立てたからである。

なぜそうしたか。会員様により少ない金額で高配当奪取を、という変な見栄に囚われたということだが、その虚栄心が裏目に出た。前週のフェアリーSのようにフランクに構えておけば馬単10万、3連単96万ゲット。100円でも100万オーバーの獲得金が得られた。

◆買い目

中京11R/日経新春杯


馬単・ボックス
03.04.09.10.14
20点

3連単・フォーメーション
03.04.09.10.14
03.04.09.10.14
03.04.05.09.10.11.14
100点


1着14ショウリュウイクゾ(単勝19.6倍、7人気)
2着05ミスマンマミーア(単勝99.0倍、13人気)
3着11クラージュゲリエ(単勝7.6倍、4人気)

馬単1088.7倍外れ
3連単9617.9倍外れ


下記のフェアリーSなどのように2着欄と3着欄を同じにしておけば‥。大勝利だったのに。




中京11R/愛知杯

馬単・フォーメーション
04.10.14.15.18
02.04.07.10.14.15.18
30点

3連単・フォーメーション
04.10.14.15.18
02.04.07.10.14.15.18
02.04.07.10.14.15.18
150点

1着18
2着14
3着04

馬単61.7倍的中
3連単795.9倍的中

---------------------

2021.01.11.月曜日
中山11R/フェアリーS

馬単・フォーメーション
08.09.10.13.15
01.08.09.10.11.13.15
30点


1着09ファインルージュ(3人気)
2着15ホウオウイクセル(8人気)
3着01ベッラノーヴァ(6番人気)

馬単96.0倍的中

3連単1202.2倍→もったいなかった
150点買いで的中


------------


中京11R/すばるS

馬単・フォーメーション
07.09.10.11.13
04.07.09.10.11.12.13
30点


1着07テイエムサウスダン(5人気)
2着13アヴァンティスト(7人気)
3着12ハーグリーブス(9番人気)

馬単79.1倍的中

3連単1358.8倍→もったいなかった
150点買いで的中






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JRAの年度代表馬と各部門の最優秀馬が発表された。いずれもなるほどといえるメンバーと思える。

特に無冠の三冠馬が出現した3歳牡馬のコントレイル、3歳牝馬のデアリングタクトの満票は当然として、無敗でG1を制した2歳牝馬のソダシも満票を得た。

G1レースがふたつある2歳牡馬はホープフルステークスの他に東スポ杯も勝っているダノンザキッドで断然と思われたが、朝日杯だけのグレナディアガーズにも若干ではあるが票が入ったのは意外だった。

短距離馬は当然グランアレグリアだが1票だけアーモンドアイが入ったのには笑ってしまった。

この表彰はかつては最良スプリンターなどの名前だった。これは昔は短距離やマイルのG1級のレースが無かったために特別に設けられた表彰だったが現在はスプリント、マイルのG1がつくられロードカナロアは年度代表馬にも選ばれた。

このため現在ではこの表彰は廃止しても良いのではないかと思われるが、JRAにはそのつもりは無いようである。

ダートホースにはチュウワウィザードがクリソベリルの倍以上の票を集めた。これはチャンピオンズカップの勝利が大きいと思われる。

しかし帝王賞とJBCクラシックではクリソベリルに敗れており川崎記念には勝ってG1は2勝。

クリソベリルはサウジカップで7着と敗れたのとチャンピオンズカップ4着が減点となったと思われるが果たしてどうだっただろうか。

4歳以上牡馬はフィエールマンとなったが少数だが該当馬なしが2位になった。フィエールマンは昨年は3戦だけで天皇賞春を勝っただけだった。

その馬が選ばれたのは牝馬が大活躍した昨年らしい選出といえる。

ところで週刊競馬ブックのコラム一筆啓上で朝日新聞の有吉記者が、年度代表馬の選考が悩み深いと書かれていた。

このコラムはジャパンカップ後で有馬記念の前に書かれたものだった。私はこれを読んでジャパンカップでアーモンドアイが両3歳三冠馬を破っておりアーモンドアイで決まりではないかと思った。

しかし有馬記念が終わって代表馬は難しくなったと感じたのである。むろんクロノジェネシスが勝ったためだ。

クロノジェネシスは宝塚記念も勝っておりグランプリ2勝というのはアーモンドアイの天皇賞秋、ジャパンカップ連覇に匹敵する。しかも宝塚記念は圧勝なのである。

ところが代表馬の投票ではクロノジェネシスはゼロ票に終わってしまった。コントレイルには44票が入っており(アーモンドアイは236票)これは無敗の三冠馬へのリスペクトだろう。

クロノジェネシスがアーモンドアイに劣ったのは天皇賞秋で敗れたためだろうか。



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今週から「馬単&3連単」の2本立てで勝負します。資金的に余裕のある方はチャレンジしてください◆青木の競馬一直線



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武豊騎手◆沢田準の競馬を楽しく

週刊ギャロップでは武豊騎手のインタビューが掲載された。新春恒例ロングインタビューとあるように毎年おなじみのインタビューである。

この中でおもしろかったのはコロナ禍で変わったことの一つに「取材がない」ことだというのだ。朝も午後も。

「なんて楽なんだって思った」という事だ。

インタビュアーのフジテレビの福原アナウンサーによれば、トレセンにいる時の武騎手はとにかくハードスケジュールで馬に乗っていない時間はテレビ、新聞、雑誌などの取材に追われてるという。

それだけ武騎手の人気が高いという事だろう。

しかし逆に言えば今でも武騎手なのかという思いもある。引退する気持ちは全くないようだが今年は51歳。ここ2年は100勝を超えたがリーディングジョッキーは困難になった。

一般の世界で知られている騎手といえば武騎手しかいないだろうがそれだからといって武騎手だけに頼っているわけにはいかない。

福永祐一騎手、川田将雅騎手、戸崎圭太騎手は今や主力だし横山武史騎手、岩田望来騎手は若手急上昇だ。

武騎手以外の騎手ももっと世間に売り込んでもらいたいものである。



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デアリングタクト師「栄誉ある賞」/最優秀3歳牝馬



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JRAは6日、「2020年度JRA賞」の各部門受賞馬を発表した。

【最優秀3歳牝馬】

史上初の無敗3冠牝馬デアリングタクト(杉山晴)が満票で受賞した。桜花賞は雨の重馬場をものともせずに差し切り。オークスは4角後方から直線で前が詰まっても、瞬時に内に切り込み先行馬をとらえた。秋華賞は中団から3~4角で上昇、素晴らしい伸びで勝ち切った。続くジャパンCはアーモンドアイ、コントレイルの後塵(こうじん)を拝したが、0秒2差の3着と好勝負を演じた。

杉山晴師は「馬におめでとうと言いたいです。デアリングに関わった全ての人に栄誉ある賞ですし、調教師冥利(みょうり)に尽きます。さらに強いデアリングを見せられるように、やっていきたい」と語った。今年初戦の金鯱賞(G2、芝2000メートル、3月14日=中京)に向け、2月中旬に厩舎に戻る予定。


インターネット投票の普及で、地方競馬は生き返った。「生き返った」という言い方は誇張でもなんでもなく、インターネット投票がなかったらおそらくナイトレースは南関東だけ。かつて道営も高知も常に廃止が取り沙汰されていた競馬場で、実際に道営では札幌と旭川の開催を取りやめて門別に一元化することで経費を圧縮した。

道営はいわゆる「馬産地競馬」で、農業振興の対象でもあり廃止を回避するために自治体もかなりの協力をしてくれた。しかし高知は純粋に興行としての開催で、自治体の財政負担には厳しい意見も目立った。一時は賞金はかなりの低水準だったし、なかなか強い馬も現れなかった。

しかし乾坤一擲の通年ナイター開催が、インターネット投票効果と相乗効果を生んだことで経営も賞金レベルも上向いた。競馬ファンの長男は仕事が終わると、家事の合間に南関東のナイトレースを楽しみながら道営や高知さらには佐賀も買っているそうだ。ネット中継にはパドック解説も付いていて、かなり楽しんでいるらしい。

種牡馬となって産駒を送り出しているシュヴァルグランを嚆矢として、現在は黒船賞で5着→4着と頑張っているサクラレグナムまでナイトレースが軌道に乗ってからトップクラスのレベルが上がっている。そして南関東に移籍してくる下級条件馬も確実にレベルアップしていて、甘く見るとガツンと穴を開けることもしばしば。

もっと早くにインターネット投票が普及していたら、もっと多くの地方競馬場がなくならずに済んだだろうか。東日本だけでも新潟・上山・高崎・宇都宮・足利が廃止されていて、浦和から北は岩手まですっかり競馬場がなくなってしまった。新潟・上山・高崎は、いずれも「雪国競馬」の趣のあるいい競馬場だった。

県営新潟競馬からは酒井忍騎手と山田信大元騎手(現調教師)が移籍して、南関東で大活躍した。笹川翼騎手は新潟で名手と言われた此村元騎手の孫、もし県営新潟競馬が存続していたら、新潟の騎手になっていたかもしれない。大井でネイティヴハートやテラザクラウドを担当した向山昇元厩務員も、県営新潟競馬の出身だった。

山形県の上山競馬は一周1100mある(ことになっていた)小さな競馬場だったけれど、交流重賞・さくらんぼ記念が行われていた。南関東では庄司大輔騎手と秋元耕成騎手が、現役で勝負師然とした騎乗ぶりを見せている。インターネットがなかったはるか昔、死んだ筈の馬に巡り会って仰天したがその話はまた別の機会に。

北関東の足利・高崎・宇都宮は、2003年から2006年に相次いで廃止された。現在南関東リーディングの森泰斗騎手の他にも、矢野貴之騎手や「ミスターピンク」内田利雄騎手、藤江渉騎手や野澤憲彦騎手といった「いぶし銀」も北関東にルーツを持つ。これらの競馬場が存続していたら、南関東競馬は全く違うものになっていたはずだ。

◆竹内康光【馬よ草原に向かって嘶け】
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桐花賞◆沢田準の競馬を楽しく

12月31日に水沢で岩手県競馬の主要レースである桐花賞が行われた。1着賞金は500万円。しかし以前は現在よりはるかに賞金の高い時期があった。

1980年は1着賞金が550万円。この時の3着馬が1978年の秋の天皇賞を勝ったテンメイで、当時は岩手県競馬の情報は他地区にはほとんど流れていなかったから、天皇賞馬が草競馬に行ってしまったと評判に、それもわるい意味での評判になってしまったのである。

しかし1着賞金は翌1981年には1000万円、1992年には1500万円に上昇した。

もちろん桐花賞だけではなく他の主要レース、北上川大賞典、不来方賞、シアンモア記念、みちのく大賞典も同じように急激に上昇した。

特に1986年に地方交流として創設されたダービーグランプリは1着賞金2000万円で始まり1990年には3000万円、1992年には5000万円と上昇した。(中央との交流戦となるのは1996年で今年から6000万円)

当時はそれだけ馬券が売れたということであり、岩手県競馬の賞金の高さは中央のファンにとっても驚きだったのである。

しかしその後岩手県競馬の人気は急激に低下する。

桐花賞の賞金は2001年に1200万円と初めて減少すると2002年には1000万円、その後毎年のように減少し2008年には500万円になってしまった。

岩手県競馬の存続が危ぶまれ、毎年のようにいよいよ廃止かと伝えられたのだった。

幸いにも廃止とはならず、近年では少しずつ馬券の売り上げが上昇してきたようだ。

1着賞金はずっと500万円のままだが2008年いらい750万円だった総賞金は2019年には775万円に、2020年には800万円となっている。

さてこの時期は水沢競馬は何とか開催しているが競馬場周辺は雪。何とかメイントラックと調教トラックは除雪されているが内馬場などは真っ白で競馬開催に向けての関係者の苦労がわかろうというものだ。

レースの模様はインターネットで見ることができた。テンメイが走った頃は水沢競馬場の様子など全く分からなかったものだが、現在は全く便利になったものである。

この時期は騎手にしても寒いのでマスクをしてレースに騎乗している。コロナウイルスの影響でヨーロッパでは騎手がマスクをつけているが水沢では昔からのことだ。

それにしてもいくらマスクをしても寒い中で薄い騎手服だけで時速60キロで走る馬に騎乗する騎手という商売とは大変なものだと思わされる。

ところでファンは競馬場に寒い中で集まっているのだろうか。水沢競馬場は水沢の街からかなり離れた北上川沿いにあり交通便利とは言えない。

雪の時期ではなくても水沢のスタンドは普段でもがらがらだ。もともと岩手は小規模の場外が数多くあり、もちろんネットの時代だ。

寒い中で競馬場に行くファンはよほど生の競馬が好きなのか物好きなのだろうと思ってしまう。



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会員の皆様、新年あけましておめでとうございます。

昨年10月に母が98歳で亡くなり喪中ですので簡単にご挨拶だけを申し上げます。

本年も宜しくお願い致します。


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