2017年・春のクラシックを賑わせそうな馬たち(牝馬編)◆山崎エリカ【やっぱり、競馬はやめられない!】
第4回 3歳牝馬を番付けしてみた
もうすぐ2月。今週はきさらぎ賞が、来週はクイーンCと共同通信杯が行われます。春のクラシックがとても待ち遠しい季節となりました。私自身は、毎週、新馬戦で高い素質を見せた馬はいないか、500万下やオープンを高指数で勝ち負けした馬はいないかと、クラシック候補探しにワクワクしています。そこで今回は、そんな思いを3歳馬番付にして、お伝えすることにしました。
みなさんもご存知のように、昨年は牝馬が2歳重賞を賑わせました。小倉2歳Sではレーヌミノルが圧倒的なスピードの違いで、4コーナーではもう先頭に立ってしまう競馬で圧勝。デイリー杯2歳Sでは先行馬有利の展開が味方したとはいえ、後のシンザン記念の2着馬タイセイスターリーや中京2歳Sを勝って2戦2勝の牝馬ディーパワンサを抑えて勝利といった具合です。
しかし、阪神ジュベナイルFでは、ソウルスターリングが前記した馬たちを一蹴したのだから、牝高牡低という評価をせざるを得ません。阪神ジュベナイルFでは、未勝利戦圧勝、強豪相手の秋明菊賞でも逃げ切り勝ちをしたアリンナが前半4F46秒7までペースを引き上げて、後半4F47秒3(決着タイム1分34秒0)でまとめました。時計を要す馬場を考慮すれば、タイムも優秀。実際に翌週の朝日杯フューチュリティSや11月の東京スポーツ杯2歳Sよりも、かなり高い指数が出ました。
この淀みないペースを正攻法で勝利したソウルスターリングは、間違いなく怪物クラス。その怪物に大外から伸びて0.2秒差(2着)まで迫ったリスグラシューも十分に強いと言えます。昨年の阪神ジュベナイルFの決着指数は、ウォッカやブエナビスタが勝った年よりも1pt(1pt=0.1秒)高い18pt。メジャーエンブレムが勝った一昨年は16ptですから、リスグラシューも一昨年のレベルなら、メジャーエンブレムと接戦を演じていたことになります。
また、レーヌミノルは阪神ジュベナイルFでは、前記2頭に完敗でしたが、レースが先行馬には苦しい流れだったことを考えれば、悪い内容ではありません。しかし、レーヌミノルはこれまで小倉2歳Sの指数が一番高かったこと、阪神ジュベナイルFでは後半でこの馬のスピードが見せられなかったあたりから、短距離馬と推測されます。桜花賞というよりは、フィリーズレビューで積極的に狙いたい馬です。
他、別路線の牝馬で強いと言えるのは、百日草特別で後の京都2歳Sの勝ち馬カデナを2着に降して勝利したアドマイヤミヤビでしょう。百日草特別は前半5F63秒8、後半5F59秒6の超スロー。ラスト2Fが11秒0-11秒1という究極の瞬発力が問われたレース。上り3F33秒4の最速をマークしたカナデはもちろん優秀ですが、それよりも前で立ち回ってカナデと0.1秒差の上り3Fをマークしたアドマイヤミヤビも十分に優秀です。
あとは穴どころから、新馬戦で非凡なスピードを見せたアエロリットを指名。この馬が勝った東京芝1400mの新馬戦は、前半3F36秒6、後半3F33秒7の超スローでしたが、ラスト2F11秒2地点で先頭に立って、ラスト1Fも11秒2とラップを落とさなかったスピードの持続力を評価しました。その後のサフラン賞やフェアリーSでは2着に敗れていますが、これは明らかに先行馬にはペースが厳し過ぎました。
特にフェアリーSは、10レース発送前に雨が降り、どんどん時計を要していく中で前半4F46秒1-後半4F48秒6の超オーバーペース。差し、追い込み馬が上位を独占する中で、2番手追走から2着入線したことは、この馬のしぶとさ以外の何でもありません。しぶといのでもう少し距離が長くなっても通用すると見ています。クラシックの本命馬というよりも、人気薄で2着、3着しそうなタイプです。
●牝馬番付まとめ
横綱:ソウルスターリング
大関:リスグラシュー
関脇:レーヌミノル
小結:アドマイヤミヤビ
前頭:アエロリット
3歳牡馬番付けは、2月2日か3日に配信予定。今週のきさらぎ賞で注目のあの馬は、番付に名を連ねるのかどうか? ぜひ、参考にしてみて下さい♪
◆山崎エリカ【やっぱり、競馬はやめられない!】
http://bit.ly/2eiNFmU
◇競馬通信社◇
http://ktsn.jp
第4回 3歳牝馬を番付けしてみた
もうすぐ2月。今週はきさらぎ賞が、来週はクイーンCと共同通信杯が行われます。春のクラシックがとても待ち遠しい季節となりました。私自身は、毎週、新馬戦で高い素質を見せた馬はいないか、500万下やオープンを高指数で勝ち負けした馬はいないかと、クラシック候補探しにワクワクしています。そこで今回は、そんな思いを3歳馬番付にして、お伝えすることにしました。
みなさんもご存知のように、昨年は牝馬が2歳重賞を賑わせました。小倉2歳Sではレーヌミノルが圧倒的なスピードの違いで、4コーナーではもう先頭に立ってしまう競馬で圧勝。デイリー杯2歳Sでは先行馬有利の展開が味方したとはいえ、後のシンザン記念の2着馬タイセイスターリーや中京2歳Sを勝って2戦2勝の牝馬ディーパワンサを抑えて勝利といった具合です。
しかし、阪神ジュベナイルFでは、ソウルスターリングが前記した馬たちを一蹴したのだから、牝高牡低という評価をせざるを得ません。阪神ジュベナイルFでは、未勝利戦圧勝、強豪相手の秋明菊賞でも逃げ切り勝ちをしたアリンナが前半4F46秒7までペースを引き上げて、後半4F47秒3(決着タイム1分34秒0)でまとめました。時計を要す馬場を考慮すれば、タイムも優秀。実際に翌週の朝日杯フューチュリティSや11月の東京スポーツ杯2歳Sよりも、かなり高い指数が出ました。
この淀みないペースを正攻法で勝利したソウルスターリングは、間違いなく怪物クラス。その怪物に大外から伸びて0.2秒差(2着)まで迫ったリスグラシューも十分に強いと言えます。昨年の阪神ジュベナイルFの決着指数は、ウォッカやブエナビスタが勝った年よりも1pt(1pt=0.1秒)高い18pt。メジャーエンブレムが勝った一昨年は16ptですから、リスグラシューも一昨年のレベルなら、メジャーエンブレムと接戦を演じていたことになります。
また、レーヌミノルは阪神ジュベナイルFでは、前記2頭に完敗でしたが、レースが先行馬には苦しい流れだったことを考えれば、悪い内容ではありません。しかし、レーヌミノルはこれまで小倉2歳Sの指数が一番高かったこと、阪神ジュベナイルFでは後半でこの馬のスピードが見せられなかったあたりから、短距離馬と推測されます。桜花賞というよりは、フィリーズレビューで積極的に狙いたい馬です。
他、別路線の牝馬で強いと言えるのは、百日草特別で後の京都2歳Sの勝ち馬カデナを2着に降して勝利したアドマイヤミヤビでしょう。百日草特別は前半5F63秒8、後半5F59秒6の超スロー。ラスト2Fが11秒0-11秒1という究極の瞬発力が問われたレース。上り3F33秒4の最速をマークしたカナデはもちろん優秀ですが、それよりも前で立ち回ってカナデと0.1秒差の上り3Fをマークしたアドマイヤミヤビも十分に優秀です。
あとは穴どころから、新馬戦で非凡なスピードを見せたアエロリットを指名。この馬が勝った東京芝1400mの新馬戦は、前半3F36秒6、後半3F33秒7の超スローでしたが、ラスト2F11秒2地点で先頭に立って、ラスト1Fも11秒2とラップを落とさなかったスピードの持続力を評価しました。その後のサフラン賞やフェアリーSでは2着に敗れていますが、これは明らかに先行馬にはペースが厳し過ぎました。
特にフェアリーSは、10レース発送前に雨が降り、どんどん時計を要していく中で前半4F46秒1-後半4F48秒6の超オーバーペース。差し、追い込み馬が上位を独占する中で、2番手追走から2着入線したことは、この馬のしぶとさ以外の何でもありません。しぶといのでもう少し距離が長くなっても通用すると見ています。クラシックの本命馬というよりも、人気薄で2着、3着しそうなタイプです。
●牝馬番付まとめ
横綱:ソウルスターリング
大関:リスグラシュー
関脇:レーヌミノル
小結:アドマイヤミヤビ
前頭:アエロリット
3歳牡馬番付けは、2月2日か3日に配信予定。今週のきさらぎ賞で注目のあの馬は、番付に名を連ねるのかどうか? ぜひ、参考にしてみて下さい♪
◆山崎エリカ【やっぱり、競馬はやめられない!】
http://bit.ly/2eiNFmU
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