ダート改善思考◆斉藤空也【22世紀の競馬を望む】
突っ込みましょう。はい。
体調を崩して月末になってしまいましたが、3月は予定通り更新していきます。よろしくお願いします。
ということで、2月のテーマに行きたいと思います今回はダート競馬の戦略と在り方をおさらいしつつ、根本から考えてみるとしましょう。
フェブラリーSというG1はこれまでも様々な意見が出てきています。その中で、大前提として認めなければいけないのは、日本のダートG1は種牡馬選定レースではないということです。最初からダートチャンピオンを受け継がせていくレースの思想は日本にありません。
ダート競馬はあくまでも補完的なものであり、日本のチャンピオンは芝1600、2000、2400のカテゴリーから選出されるということです。
即ち、ダートG1という競走に求められるものは、純粋なレースのクオリティ。つまり、ファンの共感と売り上げにふさわしい質の担保に他なりません。従って、補完の観点からもダートチャンピオンシップは芝がオフシーズンとなる7~9月と1月~3月にその軸足が置かれることは明白です。
そんな中、今年のフェブラリーSで、なにかの違和感を覚えた方々も少なくなかったのではないでしょうか? その一つがローテーションでしょう。
11月14日の武蔵野Sを皮切りに、12月6日のチャンピオンズC、12月29日東京大賞典、1月13日TCK女王盃、1月24日東海S、1月27日川崎記念、1月31日根岸S、2月21日フェブラリーSまで乱立。
大井競馬場の2Rを除くとすべて左回りで行われ、東京大賞典と川崎記念以外は1400m~1800mのカテゴリー。この中の2つか3つのレースを使ってフェブラリーSに出走するという状況だったからです。
ある意味、勝負付けが済んでいるようなメンバー構成なのに、コンディショニング一つでひっくり返る。馬の状態が読めないと予想が・・というメンバーでした(すると裏腹にホッコータルマエは最初から3連覇のかかった川崎記念一本勝負だったのかと見えてきたりするわけです)。
ここでの課題を2つあげるのであれば、
・フェブラリーSは何のためのレースですか?
・この楽しくないローテーションはやめませんか?
といえるでしょう。フェブラリーSは名前的にもう2月にやるしかないレースなわけですが、このレースは本当にドバイの選考に役立つレースなのか?ということは問い直す必要があります。
もし、ただ面白ければいいというのであれば、ハンデG1にして賞金を下げるような措置もありえるでしょう。ドバイに向かう選考の一つなのであれば1600が良いのか2100が良いのかは真剣に考える必要があります。
そして、より根深い問題を抱えてしまっているのがローテーション問題です。芝の秋3冠はG1からG1なので盛り上がります。けれど、G1の後にG2でもう一回トライアル的なレースをやってまたG1では見る側のテンションが下がります。
そこで、12月のチャンピオンズカップを3月の中京開催へ移動させることを戦術的な提案としておきたいと思います。
フェブラリーS(1600m)を使った馬と川崎記念 or 東京大賞典(2100m)を使った馬が中京1800mで激突する。このシチュエーションをG1 to G1 でやれば盛り上がります。つまり、予想甲斐があるレースとなるからです。
実際問題として、ジャパンカップダート時代から北米馬の遠征はまずありません。それはサンドコースと呼ばれる日本だけの馬場であることと、スパイク蹄鉄が使えないことと、何よりも薬が使えないことと理由もはっきりとしています。
だから、建前でそんな北米馬に気を使う必要もなく、開放していますので来たかったらどうぞと全ての門戸を空けておけばよいのです。そのうえで東海Sを12月頭に設定すれば、東京大賞典や川崎記念の良いステップになるでしょう。
あとは、帝王賞(2000m)というビッグレースに連動し、夏のダート王を決めるレースをいかに設定していくかになります。
個人的にはサマーシーズンの1700mダートで各競馬場に持ち回りでG1を設定し、9月頭に中山1800mダートで夏のダート王決定が良いかなと考えます。
このレースによって、フェアなコースが少ない中山競馬場の中で数少ないまともな設定も活かせますし、冬の左回り、夏の右回りというブランディングや最後の中山で坂が問われるという点も予想をより面白く、競馬を楽しくさせることでしょう。
◆斉藤空也【22世紀の競馬を望む】
http://bit.ly/1FiPLcP
◇競馬通信社◇
http://ktsn.jp
突っ込みましょう。はい。
体調を崩して月末になってしまいましたが、3月は予定通り更新していきます。よろしくお願いします。
ということで、2月のテーマに行きたいと思います今回はダート競馬の戦略と在り方をおさらいしつつ、根本から考えてみるとしましょう。
フェブラリーSというG1はこれまでも様々な意見が出てきています。その中で、大前提として認めなければいけないのは、日本のダートG1は種牡馬選定レースではないということです。最初からダートチャンピオンを受け継がせていくレースの思想は日本にありません。
ダート競馬はあくまでも補完的なものであり、日本のチャンピオンは芝1600、2000、2400のカテゴリーから選出されるということです。
即ち、ダートG1という競走に求められるものは、純粋なレースのクオリティ。つまり、ファンの共感と売り上げにふさわしい質の担保に他なりません。従って、補完の観点からもダートチャンピオンシップは芝がオフシーズンとなる7~9月と1月~3月にその軸足が置かれることは明白です。
そんな中、今年のフェブラリーSで、なにかの違和感を覚えた方々も少なくなかったのではないでしょうか? その一つがローテーションでしょう。
11月14日の武蔵野Sを皮切りに、12月6日のチャンピオンズC、12月29日東京大賞典、1月13日TCK女王盃、1月24日東海S、1月27日川崎記念、1月31日根岸S、2月21日フェブラリーSまで乱立。
大井競馬場の2Rを除くとすべて左回りで行われ、東京大賞典と川崎記念以外は1400m~1800mのカテゴリー。この中の2つか3つのレースを使ってフェブラリーSに出走するという状況だったからです。
ある意味、勝負付けが済んでいるようなメンバー構成なのに、コンディショニング一つでひっくり返る。馬の状態が読めないと予想が・・というメンバーでした(すると裏腹にホッコータルマエは最初から3連覇のかかった川崎記念一本勝負だったのかと見えてきたりするわけです)。
ここでの課題を2つあげるのであれば、
・フェブラリーSは何のためのレースですか?
・この楽しくないローテーションはやめませんか?
といえるでしょう。フェブラリーSは名前的にもう2月にやるしかないレースなわけですが、このレースは本当にドバイの選考に役立つレースなのか?ということは問い直す必要があります。
もし、ただ面白ければいいというのであれば、ハンデG1にして賞金を下げるような措置もありえるでしょう。ドバイに向かう選考の一つなのであれば1600が良いのか2100が良いのかは真剣に考える必要があります。
そして、より根深い問題を抱えてしまっているのがローテーション問題です。芝の秋3冠はG1からG1なので盛り上がります。けれど、G1の後にG2でもう一回トライアル的なレースをやってまたG1では見る側のテンションが下がります。
そこで、12月のチャンピオンズカップを3月の中京開催へ移動させることを戦術的な提案としておきたいと思います。
フェブラリーS(1600m)を使った馬と川崎記念 or 東京大賞典(2100m)を使った馬が中京1800mで激突する。このシチュエーションをG1 to G1 でやれば盛り上がります。つまり、予想甲斐があるレースとなるからです。
実際問題として、ジャパンカップダート時代から北米馬の遠征はまずありません。それはサンドコースと呼ばれる日本だけの馬場であることと、スパイク蹄鉄が使えないことと、何よりも薬が使えないことと理由もはっきりとしています。
だから、建前でそんな北米馬に気を使う必要もなく、開放していますので来たかったらどうぞと全ての門戸を空けておけばよいのです。そのうえで東海Sを12月頭に設定すれば、東京大賞典や川崎記念の良いステップになるでしょう。
あとは、帝王賞(2000m)というビッグレースに連動し、夏のダート王を決めるレースをいかに設定していくかになります。
個人的にはサマーシーズンの1700mダートで各競馬場に持ち回りでG1を設定し、9月頭に中山1800mダートで夏のダート王決定が良いかなと考えます。
このレースによって、フェアなコースが少ない中山競馬場の中で数少ないまともな設定も活かせますし、冬の左回り、夏の右回りというブランディングや最後の中山で坂が問われるという点も予想をより面白く、競馬を楽しくさせることでしょう。
◆斉藤空也【22世紀の競馬を望む】
http://bit.ly/1FiPLcP
◇競馬通信社◇
http://ktsn.jp